「でも、私ゲームの事、何も分かりませんよ?」

「分かってる、一般女子代表って事」

私は首を傾げる。

「この前、『ときめきオフィス』のキュンエピ募集しただろう」

新作の、『ときめきオフィス』に使用するストーリーに、
一般の人からエピソードを募集して、
採用されれば、ゲームの中で使用すると言うもの。

「で、一般のエピソードを読んで、いいなと思うのを教えて欲しいんだ」

「うわー、責任重大ですよね」

「玲緒奈ちゃん以外にも、キュンエピ読む人はいるし、
 最終的にはシナリオライターが選んで、ちゃんとしたシーンにする、
 あくまで参考程度だから、気負う必要ないよ」

「でもでも!この会社のゲームに携われちゃうんですよ!」

「そこまで気合入るなら、エンディングロールに名前入れちゃう?」

「うわー最高です!」

「じゃ、やってくれるんだな」

「はい!」