社長の溺愛にとかされて

最後のデザートまで食べ、大満足の私は、
このまま泊まる事はないし、帰るのかな?と思っていると、
慎也がこっちとレストランを出て案内してくれた。

木の大きな扉の前で、スタッフが2人待っていてくれて、
どうゆう事?と頭の中をハテナが駆け巡る。

「用意いい?」

「はい東堂様、全て準備は整っております」

にこやかなスタッフとのやり取りに、ますます訳が分からない。

「じゃあ、扉開けて」

そう慎也が言うと、2人のスタッフがう恭しく扉を開ける。

するとチャペルが目に飛び込んできた。

(うそ!)

目にした空間は、予想を遥かに超える光景だった。

中には100本以上のロウソクが揺れて、幻想的な空間を作り出し、
中央にはバージンロードがあり、両脇にゲスト用の椅子が並べられている、
その椅子の道路側には花が飾られており、華やかさを演出していた。

祭壇の後ろは大きなクロスが壁にかかっていて。
神聖な気持ちにしてくれる。