社長の溺愛にとかされて

白鳥さんは、挨拶を終わらせると、
ごゆっくりお楽しみ下さいと、席を離れて行ってしまった。

すぐに用意された、前菜の生ハム。
溶けるような触感で、これよこれ~と、舌づつみを打つ。

「最高!幸せ」

「良かったよ」

「白鳥さんとは知り合いなの?」

「高校の時、俺はサッカー部の部長で、彼女はマネージャーだったんだ」

「へえ」

「このホテルのオーナーになって、成功して、凄いよな」

ん、高校の知り合い?と言う事は年あまり変わらないんじゃ。

「彼女、年は・・・」

「一個下だから25歳だな」

25歳!一個下?それでこんな凄いホテルのオーナーで、
3人(もう少しで4人)のお母さん?

がーんと落ち込むと共に、あまりもの自分との違いに驚く。