社長の溺愛にとかされて

「俺の事・・・・怒ってる?」

首を振って、否定する。

こんな話聞いちゃったら、怒れないよ・・・・

「俺も、俺の全てを賭けて愛するから」

私の為に、上場企業にまでしたと言う、本庄さんの言葉が蘇る。

そして、もう一つ。

『彼を幸せにしたって』言う言葉。

その言葉が重みを持って伝わってくる。

私でいいなら、私も全てを賭けて、慎也を幸せにする。

「好きだよ、愛してる」

耳元で囁かれる言葉に、幸せで、胸がいっぱいになる。

「私も」

「俺と生きる道を選んでくれてありがとう」

「ずっと一緒に歩いていきましょう」

「そうだな」

慎也から、少し体を離して見つめ合う、
お互い引き寄せられるように、誓いのキスをした。