社長の溺愛にとかされて

タクシーから降りて、ホテルに着いた。

広々としたロビー、細やかな石がいくつも連なった大きなシャンデリア、
ビジネスホテルはありえない、豪華な雰囲気に息を飲む。

ホテルのロビーに入って、そこにあったソファーに座って思う。

私何してるんだろう?

やはりもう11時30分は回っている、
慎也がどこで、彩がどうゆう人かも分からない。

こんな広いホテルで探すなんて、無理に決まっている。

ソファーに座ってぼーとする、

慎也に、このメモ何なの?と聞けば良かっただけなのに・・・

せっかくだし、ホテルでお茶でもして帰る?

そうのろのろと立ち上がり、喫茶スペースへ向かう。

喫茶スペースからは日本庭園が見れるようになっており、
庭を眺めながら、コーヒー一杯だけ頼む。

これ、飲んだら帰ろう。