「ふ〜ん。まあ、役立たずがいなくなってよかったかも」

ガブリエラがそう言うと、神様はギロリと睨み付ける。空気がヒヤリと凍りついた。

「君は処罰を受けてもらう。仲間同士でこんなことをしていたとは恥だ」

「ええっ!!」

ガブリエラは神様に腕を掴まれ、消えていく。その刹那、止まっていた時間が動き出した。

「マシューと幸せになりなさい」

人が動き出した街で、マナの耳に神様の声が聞こえた。マナは「はい」と呟く。

「マナ、本当によかった。これでちゃんと言える」

マシューがマナの手を握り、マナの目を見つめる。その頰は赤い。

「I'm in love with you.(僕は君に恋をしています)Please keep holding my hands(どうかこの手を離さないで)」

マシューの言葉に、マナは微笑む。目の前がぼやけて、それでも伝えなければと初めて言う言葉を言う。

「Until now I have been looking for you.(今まであなたを探し続けていたんだ)I'll save my life for you(私の愛をあなただけに取っておくね)」