Until now I have been looking for you

棘のある言葉にマナはびくりと肩を震わせる。この二年間、聞かなかった声だ。

「ガブリエラ……」

白いスーツを着た背の高い天使が、マナを嘲るように立っていた。マナの仕事を奪った天使で、マナをいつも仲間外れにしている。

「あんた、能無しなんだから天界に帰って来なさいよ!何しにここにいるわけ?」

棘のある言葉が次々にマナに突き刺さる。前まで感じなかった痛みを、マナは感じていた。

「……どうして……」

今まで、独りが当たり前だった。自分を認めてくれるのは神様くらいしかいなかった。感情があるだけ無駄で、痛みや悲しみを感じないようにしていた。それが当たり前になって、感情を失った。

でも、今は身近にマシューがいる。友達という立場なのかよくわからない。でもマシューの存在が、マナにとって大きなものになっていた。

「あんたなんか天使じゃない!ただの役立たずよ!」

マナの唇が震える。その場から逃げ出したいのに、逃げ出せられない。涙が気がつけば頰を伝っていた。