Until now I have been looking for you

今日もマナはマシューに連れ出され、森林浴やカヤックを楽しめるディープコーブという街に来ている。二人でカヤックをした後、カフェに寄った。

「天使は食事は必要ないの?」

「食べ物を食べられないわけではないわ。ただ、食べることが必要ないだけ」

「食べられないわけじゃない……。お腹は空かないの?」

「お腹が空いたという感覚がわからない」

「なら、味はわかる?」

「味はわかる」

「じゃあ、何か食べよう!ここはハニードーナツが人気なんだよ」

マシューにメニューを見せられるが、マナは何を注文したらいいのかわからない。人の食べる食べ物を口にしたのも、数えるほどしかないのだ。

「あなたと同じものでいい」

「わかった!なら、ブレンドコーヒーとハニードーナツをください」

店員にそう言い、マシューはマナにニコニコと笑う。

「ここ、一回来てみたかったんだ。今日来れてよかったよ!でも、他にもいっぱい行きたい場所はあるんだ。次はグラウスマウンテンに行こうかな?でも、スティーブストンもいいな〜」