Until now I have been looking for you

そうマナはマシューの背中に質問した。マシューは振り返り、ニコリと笑う。

「I feel something for you(僕は君に何かを感じる)そんな人を脅したりしないよ」

そう返され、マナはトクンと温かいものを感じた。生まれて初めてのこの感覚に、マナは戸惑う。

「……そう」

マナはそう言い、家の中へと入った。胸はまだ不思議な感覚のまま。マナはソファに腰掛ける。

マシューには全てを話したはずだ。天使だということ、仲間外れにされていること、感情が冷めていること、全てを隠さずに話した。それでも、マシューはマナに対して優しい。

「わけがわからない……」

マナはそう言い、目を閉じた。



マナがマシューと二人きりで遊びに行くようになったのは、マナがカナダで暮らし始めて一年が経った頃だった。

スタンレーパークという公園を散策したり、イングリッシュ・ベイという浜辺で綺麗な夕焼けを見たり、クイーンエリザベスパークという植物園で植物を楽しんたりと、自然を楽しむことが多い。