帰り道、私は明日やらなきゃいけない自己紹介を考えてた。

まず名前でしょ?
あとは出身中学校とか?好きな食べ物はあるあるすぎるかな。
好きな芸能人とか!
1人何分くらい喋るんだろうか。
あーーー不安になってきた!

そう考えてると家に着いた、

「ただいま〜」

「おかえり!早かったね」

「うんー。今日はとくになにもすることないんだってー笑 お兄ちゃんは?」

「俺もそんなとこかな。
お前何組だった?俺3年3組」

そうそう。言い忘れてたけど、お兄ちゃんは私の通ってる高校の3年生なの!
お兄ちゃんは妹の私が見てもカッコイイと思うくらい綺麗な顔立ちをしていて、女子生徒から学園の王子様って言われてるから、登校時間に学校へ行くとファンがお兄ちゃんを囲んで一向に動かなくなってしまうんです汗
先生達がその様子を見て、お兄ちゃんは皆よりも登校するのが遅くなってるの!

だから、私が朝慌ててもお兄ちゃんは焦っていなかったんです!

「おい、きいてる?」

「あ、ごめんごめん。
私も!私も3組だよ!1年3組!」

「まじ?誰先?」

「萩原健太先生だったかな」

「はぎせんかーまぁまぁ良い奴だよ」

「そうなの?お兄ちゃんが褒めるなんて珍しいね」

「あぁ。あの人も中高時代、モテすぎて俺と同じ思いしてたらしく、気持ちめっちゃ分かってくれたからさ。他の親父先生達は嫉妬の目でしか俺の事見ないから、わかってくれる人が1人でもいると本当楽だよ」

「あー確かに萩原先生、身長高いし、顔もカッコイイ方だよね」

「あぁ」