入学式も無事終わり、長い長い校長先生の話を聞かされクラスに戻ったところで


さぁー席につけーー

「はい、1年3組の皆さんの担任になりました。
萩原健太です。よろしくー」

「「「よろしくお願いします」」」

萩原先生は20代前半かなぁ、若くていかにも数学担当っていう先生だ。
色白で、カッコイイ方なのかな。
女子の目がハートになってる。

「今日はとくにする事がないんだが、明日自己紹介を皆にしてもらおうと思ってるのでよろしく」

えーーなど、周りから不満そうな声が聞こえてくる。
私も人見知りで、できれば自己紹介はしたくないけど、しなかったらしなかったで、みんなの名前を知らずに1年終わる気がしなくもない私は、自己紹介の時が1番気合いが入ってる気がする。


「じゃあどんな感じかまず先生が自己紹介してみてくださいよー!」
クラスの女子が言った。
そして皆それに反対することなくおねがいしまーすなど賛成の声があちらこちらで聞こえてくるので先生は

「わかったよわかったよ」

まぁ、そうするしかないよね。笑



「はい、1年3組の担任萩原健太です。
担当教科は数学。
バスケ部の顧問をやってます。
年齢は24歳で、身長174cmです。
1年間よろしくぅ。」

パチパチパチ

やっぱり数学でおもわず笑ってしまった。

その時誰かが「やべぇ」と言ったので、何かと思い周りを見てみると男子が私の方を向いて顔を赤くしている。
りかちゃんに関しては少しニヤニヤしている。
ちなみに私の席は窓側の1番後ろから2番目。
クラス全体を見渡せる席。
私何か変な事言ったかなと私が赤くなってしまう所だった。

「ヴゥン」

先生が咳払いをして私に向けられていた視線は萩原先生の元へ戻った。

「いいか、自己紹介ちゃんと考えておけよー
今日はこれにて解散。
きりーつ」

「さようなら」


「「「「「さようならー」」」」」