青春は本命に~バンギャル日記~

帰宅後、芽生はすぐに例の雑誌を持ってきてくれた。「予定があるから」と芽生は話す間もなく帰ってしまったから、部屋に籠って雑誌を開いた。

〈注目バンド、シンフォニアの魅力とは!?〉
という特集にはネットではわからなかった魅力が載っていた。

1.ルナの書く歌詞
ボーカルのルナの作詞はいじめを受け、人間の汚い部分をたくさん見て生きてきたルナだからこそ書けるもの。けれど、歌詞の中にはルナの「どうせ、生きるなら自分が悔やまないように生きたい。」という思いが込められている。ラブソングでも、ただのラブソングでは終わらせないリアルで共感呼ぶ歌詞が見られる。

2.演奏技術の高さ
ルナはバンドを始めたのが人よりも遅かったうえ、ボーカルの経験もなかったが、その情熱で結成からの4年間で着実に成長している。

ヒイロは学生時代からのV系好きで、V系らしいライブでのパフォーマンス、そしてテクニカルなギターで業界トップクラスの演奏技術を持つ。

羽月は表現力が高く、激しい曲からバラードまでこなす。ギターだけでボーカルがいなくても楽曲を伝えられるのではないかとも思われる。

天人は最年少でベース歴もまだ短いが、マイペースな性格とは対照的に楽屋でも誰よりも練習している。木目のベースから奏でられる暖かみのある音はしっかりと曲の基盤を作り上げている。

琳矢は激しくハッキリとした音が特徴のドラマーだが、他の楽器をきっちりと引き立てることができる頼れるドラマー。