「そんなに見つめられては寝れませんよ」
「え、あ、ごめんなさい」
「眠れませんか?」
「………はい」
「そうですか、では………」
そう言うと、裸の体の彩華を強く抱きしめて、朝1番とは思えないような深いキスを落とした。その甘い刺激で、昨晩の熱が体に戻ってくる。また、体が疼くように甘い感覚が走るのだ。
彩華はそんな自分が恥ずかしくて、彼の体を優しく押す。すると、葵羽は唇を離して心配そうにこちらを見た。
「もしかして、体痛むとか?」
「そんな事はないです。大丈夫なんですが………」
「あぁ………また、気持ちよくなった?」
葵羽は彩華の気持ちを察知したのか、クスクスと笑いながら彩華の耳元でそう甘く呟いた。
低い声が彩華に響く。
昨日の事情を思い出し、体が反応してしまう。
彩華が顔を赤くして、言葉を詰まらせると、葵羽はまたクスクスと笑った。
「ごめんね。困らせてしまったね……でも、1つになれて、彩華さんを感じられて、そして一緒に肌を触れ合わせながら朝を迎えるのがとても嬉しいんだよ」
「…………葵羽さん、言葉が戻ってませんね」
恥ずかしさのお返しとばかりに、彩華が指摘すると、葵羽はきょとんとした後に「あぁ………そうですね」と、声を上げて笑った。



