その日の放課後。
「純一〜。ほんとどこ行ったんだろう?」
昼休みの約束、一緒に下校を果たすため純一絶賛捜索中です。
純一を教室まで迎えに行くと先輩方に「もう出ていったよ」と言われまして・・・。約束を忘れたりドタキャンがほとんどないから探しているけど・・・。
こりゃ忘れて体育館で遊んでるか帰ったな。今日、全部活休止曜日だし。
ということで体育館に来ましたが・・・いません。
・・・・・漫画みたく体育館裏で告白受けてる?
無いわ。
でも純一、顔は悪くないからなぁ・・・。行ってみよ。
純一さ〜ん。どこですか〜?と心で言いながら体育館裏に来た。
居た。
けど別の誰かもいる。
あれは・・・・・滝本美麗先輩だ!!
知り合い少ない私でも知ってるよ!!綺麗で有名な先輩!!
実物近くで見るのは初めてだけど本当に綺麗!!
顔ちっちゃい!!雰囲気が既に優しい。真っ黒な瞳と髪。切れ長だけど程よい大きさの目。
まぁそれはそれで置いといてっと・・・。まさか本当に告白・・・?
そんな中沈黙を破ったのは美麗先輩の方だった。
「急に呼び出してごめんね?」
声も可愛い。けど完全に声かけるタイミング失った。
「いいけど・・・誰?」
・・・・・純一さん???
あなた美麗先輩を誰?って聞きました?学校内の超有名人ですよ?ほら、聞かれた美麗先輩もびっくりしてるじゃん!!
美麗先輩が気の毒だ・・・。
「えっと・・・隣のクラスの滝本美麗です。私は前から森永くんの事知ってて・・・ずっと前から好きでした!!付き合ってください」
「ごめん」
「せめてお試しからでも・・・」
「無理」
美麗先輩を振ってる?!しかも即答?!ありえない・・・!
・・・・・じゃない!!
これ立ち聞き!!どうしよう?!
「2年の山本華凛。知ってる?」
純一何か言い始めたし!!
「天パで可愛い子だよね。よく見かけるけど、いつもニコニコしてて、私まで元気もらってるよ?」
美麗先輩に元気与えてた!!可愛い?!私が?!どこが!!色々びっくり。
「俺の幼なじみで昔から好き。華凛の良さわかるなら諦めてくれない?」
言い方!!直球すぎるでしょ!!
会話に間が空いてる!!
謝るなら今しかなさそう・・・。
「あのっ!!」
勇気を振り絞る。
「立ち聞きしてすみません!!」
「いたのかよ・・・」
振り返ってないけど純一声だけで判断できてる?!凄っ!!
じゃない!!申し訳なくて頭上がらない!!
「わぁ・・・華凛ちゃんだ!!本物だ!!可愛いなぁ。言い出しにくかったでしょう?わざわざ正直にありがとう!」
・・・・・美麗先輩は優しさの女神の化身かな?
「本当にすみません。純一探してダメ元で来たら聞いちゃってて・・・」
「そっか・・・。聞こえた時びっくりしたよね・・・」
美麗先輩どこまで優しいんだ・・・。
「滝本さん、俺もう帰っていい?」
美麗先輩ごめんない。後でこいつひっぱたいておきます。
「そうだよね!!帰りたいよね!!引き止めてごめんね!!またね!!華凛ちゃん」
もはや化身じゃなくて本物の女神だった。
そんな女神の優しさに甘えて純一はスタスタと歩いて行き私を急かす。
「すみません。失礼します」
美麗先輩に礼をしてその場を少し離れたところで美麗先輩の震えた声がする。
「やっぱり華凛ちゃんには敵わないのかぁ〜。わかってたけど・・・悔しいな。森永くんの想い実るといいな」
純一には聞こえてないと思われる恋する乙女の切実な願いに胸を痛むのだった。
まぁ、その後楽しい会話ができる訳もなく・・・。
ひたすら純一に謝っていた。
「わざとじゃないくらいわかってる」
純一はそう言ってくれるけど・・・。
それだけじゃないよ・・・。
美麗先輩のこともある。
けど・・・。
「私の中で勝手に決めつけてたの。純一は彼女を作ろうとしてないって。だから美麗先輩を振ってるとこ聞いてホッとしちゃった。ごめんなさい。最低でごめんなさい」
最後の方は泣きそうだった。でも泣かない。
泣けない。
だって今1番泣きたいのは美麗先輩だから。
そんな先輩が泣かないように頑張ってるんだもん。
泣けない。
「事実だし華凛以外好きになれない。気にすんな。で?話したいことあったから帰るの誘ったんだろ?どうかした?」
「そうだったんだけど今は話せそうにない。美麗先輩に申し訳なくて。」
「そっか。何かあったら言えよ」
そんな純一の優しさに甘えてしまいそうになる静かな帰り道。
純一が美麗先輩を振った時の安堵感に疑問を抱き続けて帰っていった。
「純一〜。ほんとどこ行ったんだろう?」
昼休みの約束、一緒に下校を果たすため純一絶賛捜索中です。
純一を教室まで迎えに行くと先輩方に「もう出ていったよ」と言われまして・・・。約束を忘れたりドタキャンがほとんどないから探しているけど・・・。
こりゃ忘れて体育館で遊んでるか帰ったな。今日、全部活休止曜日だし。
ということで体育館に来ましたが・・・いません。
・・・・・漫画みたく体育館裏で告白受けてる?
無いわ。
でも純一、顔は悪くないからなぁ・・・。行ってみよ。
純一さ〜ん。どこですか〜?と心で言いながら体育館裏に来た。
居た。
けど別の誰かもいる。
あれは・・・・・滝本美麗先輩だ!!
知り合い少ない私でも知ってるよ!!綺麗で有名な先輩!!
実物近くで見るのは初めてだけど本当に綺麗!!
顔ちっちゃい!!雰囲気が既に優しい。真っ黒な瞳と髪。切れ長だけど程よい大きさの目。
まぁそれはそれで置いといてっと・・・。まさか本当に告白・・・?
そんな中沈黙を破ったのは美麗先輩の方だった。
「急に呼び出してごめんね?」
声も可愛い。けど完全に声かけるタイミング失った。
「いいけど・・・誰?」
・・・・・純一さん???
あなた美麗先輩を誰?って聞きました?学校内の超有名人ですよ?ほら、聞かれた美麗先輩もびっくりしてるじゃん!!
美麗先輩が気の毒だ・・・。
「えっと・・・隣のクラスの滝本美麗です。私は前から森永くんの事知ってて・・・ずっと前から好きでした!!付き合ってください」
「ごめん」
「せめてお試しからでも・・・」
「無理」
美麗先輩を振ってる?!しかも即答?!ありえない・・・!
・・・・・じゃない!!
これ立ち聞き!!どうしよう?!
「2年の山本華凛。知ってる?」
純一何か言い始めたし!!
「天パで可愛い子だよね。よく見かけるけど、いつもニコニコしてて、私まで元気もらってるよ?」
美麗先輩に元気与えてた!!可愛い?!私が?!どこが!!色々びっくり。
「俺の幼なじみで昔から好き。華凛の良さわかるなら諦めてくれない?」
言い方!!直球すぎるでしょ!!
会話に間が空いてる!!
謝るなら今しかなさそう・・・。
「あのっ!!」
勇気を振り絞る。
「立ち聞きしてすみません!!」
「いたのかよ・・・」
振り返ってないけど純一声だけで判断できてる?!凄っ!!
じゃない!!申し訳なくて頭上がらない!!
「わぁ・・・華凛ちゃんだ!!本物だ!!可愛いなぁ。言い出しにくかったでしょう?わざわざ正直にありがとう!」
・・・・・美麗先輩は優しさの女神の化身かな?
「本当にすみません。純一探してダメ元で来たら聞いちゃってて・・・」
「そっか・・・。聞こえた時びっくりしたよね・・・」
美麗先輩どこまで優しいんだ・・・。
「滝本さん、俺もう帰っていい?」
美麗先輩ごめんない。後でこいつひっぱたいておきます。
「そうだよね!!帰りたいよね!!引き止めてごめんね!!またね!!華凛ちゃん」
もはや化身じゃなくて本物の女神だった。
そんな女神の優しさに甘えて純一はスタスタと歩いて行き私を急かす。
「すみません。失礼します」
美麗先輩に礼をしてその場を少し離れたところで美麗先輩の震えた声がする。
「やっぱり華凛ちゃんには敵わないのかぁ〜。わかってたけど・・・悔しいな。森永くんの想い実るといいな」
純一には聞こえてないと思われる恋する乙女の切実な願いに胸を痛むのだった。
まぁ、その後楽しい会話ができる訳もなく・・・。
ひたすら純一に謝っていた。
「わざとじゃないくらいわかってる」
純一はそう言ってくれるけど・・・。
それだけじゃないよ・・・。
美麗先輩のこともある。
けど・・・。
「私の中で勝手に決めつけてたの。純一は彼女を作ろうとしてないって。だから美麗先輩を振ってるとこ聞いてホッとしちゃった。ごめんなさい。最低でごめんなさい」
最後の方は泣きそうだった。でも泣かない。
泣けない。
だって今1番泣きたいのは美麗先輩だから。
そんな先輩が泣かないように頑張ってるんだもん。
泣けない。
「事実だし華凛以外好きになれない。気にすんな。で?話したいことあったから帰るの誘ったんだろ?どうかした?」
「そうだったんだけど今は話せそうにない。美麗先輩に申し訳なくて。」
「そっか。何かあったら言えよ」
そんな純一の優しさに甘えてしまいそうになる静かな帰り道。
純一が美麗先輩を振った時の安堵感に疑問を抱き続けて帰っていった。