放課後。





二人は生徒会の入り口で立ち止まっていた。この扉を開けたら生徒会メンバーが待ち受ける教室に入れる。






だが、生徒会に聞くことはプラスになるかマイナスになるかわからないでいた。よくよく考えてみれば生徒会が味方だという保証はない。それでも聞くことにしたのは生徒の見方だと信じたいからだ。





そんなこんなで二人して扉の前で黙っていると・・・






「あれれ、生徒会にお客さん?珍しいねぇ。」





長いピンク色の髪をツインテールにした少女に話しかけられた。この高校は勉強さできれば見た目は派手でもそれほど注意されない傾向があり、制服の着こなしも基本は自由だ。





だが、それよりもいきなり話しかけられたことに驚き、さらに固まってしまった。




「君たちが・・・まぁいいや。みんな~待ちに待ったお客さんだよ~」





待ちに待った?少女の言うことに疑問を抱きながら生徒会室に招かれる。そこには三人いて、教室の一番奥にいる生徒に話しかけられる。





「よく来たね。僕は生徒会長の千石チヒロだ。君たちが来るのを待っていた。」