入学してから1か月。二人は上級生を中心に噂の出所を聞きまわっていた。
だが手掛かりはもちろん噂さえも知らない上級生が多い。よく考えてみればこの高校はお互いがライバル関係なため仲良く話す人たちはまれだ。
「作戦は失敗だな。」
ショウは昼ご飯の焼きそばパンを食べながら言う。ここは屋上。教室は受験生かっていうくらい食べ物を片手に勉強している生徒が多く二人が話をしていると目立つため屋上に逃げてきていた。
「噂を探っていれば向こうから誘いが来ると思ってたんだけどな。」
「軽率だったね。でもよく考えてみたら部活動ができるぐらいの人数を集めるのはこの高校じゃ難しいんじゃない?」
「確かに上級生の教室を見ても親しげに話している人を見たことがないな。どこも俺らのクラスと同じような感じだったし・・・」
「部活ができる人数・・・」
「あ!一つだけあるじゃないか!」
「「生徒会メンバー」」
はもったことににやけあう。
「決まりだな」
「放課後生徒会室に乗り込もう」
ちょうど予鈴もなり急いで屋上を後にした。
