「強引に連れてきてごめんね?」
確かに何も知らずにここまで来たけど、こんな素敵なドレスを着せてもらえて嫌な気持ちにはならなかった。むしろ嬉しかったくらいだ。
「聞いて欲しいことがあるんだ...」
真剣な表情に、いつもの何倍も緊張しているのが伝わる。
「俺と、結婚してください!」
「...っ!喜んで...!」
何となく、ドレスを着た時点で言われることは想像付いたけれど、実際にそう言って貰うと、私は嬉し涙が止まらなかった。
「私を選んでくれて、ありがとう!」
私はそう言って、背伸びをして誠司さんにキスをした。
...fin



