2階建ての大きな一軒家。

カギを開けると真っ暗な部屋。

カギを玄関に置いて華は靴を脱ぎ暗いままの部屋に入る。



・・・誰もいない・・・


『華、アイス買ってきてあげるから待っててね。』
あの日両親は体調の悪い華を気遣って買い物へ行った。食欲のない華が食べられるものをと買いに行ってくれると言っていた。
『すぐ帰ってくるから、おりこうさんにしていてね』
小さな体を小さく丸めて両親をただただひたすら待った・・・。