「隆弘」
「ん?」
華が隆弘の唇にキスをする。
そして小さな声でささやいた。
「愛してる。大好き。」と。


隆弘は耳まで赤くして照れながら華の体を抱きしめた。

強く強く抱きしめ、二人を隔てるものが本当に無くなったのだと実感しながら体を重ねる。





未来への希望に胸を膨らませながら。


それは華も同じ気持ちだった。
2人、同じ方向を見ながら前に進みだせた瞬間だった。