幼なじみの不器用な愛情

歩いて通っていたカフェから実家への道。
5年間でその景色はずいぶんと変わった。それでもなつかしさがこみ上げて華は窓の外の景色にくぎ付けになる。

そして・・・


隆弘の実家についた。
華は車を降りるとすぐに気が付いた。

「・・・」
華の祖父母の家はすでに取り壊されていて跡形もなくなっていた。


華は家の建っていた土地に立っている不動産会社のフェンスの前で立ち尽くす。