幼なじみの不器用な愛情

『ガラガラ』
体育館の重い扉が開く音がして隆弘は立ち上がった。
「カラーフラワーです。遅くなり申し訳ありません。」
その声に隆弘の時が止まる。



この声を聞き違えるわけがない・・・



隆弘は深呼吸をしてゆっくりと振り返った。

そこにいたのは・・・

「隆弘・・・」
大きな段ボールをもった華だった。