母の言葉に隆弘はカレーの鍋をもって華の家に向かった。
家を出る前に華の携帯に電話をしたが出ない。もしかしたら眠っているかもしれない。そんなことを考えながら玄関のベルを鳴らす。電機はついているのに華はでなかった。
隆弘の母は鍋を袋に入れていた。その袋を玄関のドアノブにかけて戻ろうと、隆弘が玄関のドアノブに袋をひっかけると重みでノブが下がり玄関が開いてしまった。
「不用心すぎんだろ」
そうつぶやきながら隆弘は玄関を開けた。
「華?俺だけど?はいんぞ?お前玄関の鍵・・・」
そこまで言いかけて隆弘は言葉に詰まった。
リビングのソファに自分の上着に全身を入れて体を小さく小さくして眠っている華の姿がそこにあった。そっと華のそばに近づく。
隆弘が目にしたのは小さな子供のように涙を流しながら眠る華の姿だった。
あまりの切なさに隆弘はそっと手を伸ばしてその涙を拭う。
自分の手にすっぽりとおさまってしまうような小さな顔の華。
家を出る前に華の携帯に電話をしたが出ない。もしかしたら眠っているかもしれない。そんなことを考えながら玄関のベルを鳴らす。電機はついているのに華はでなかった。
隆弘の母は鍋を袋に入れていた。その袋を玄関のドアノブにかけて戻ろうと、隆弘が玄関のドアノブに袋をひっかけると重みでノブが下がり玄関が開いてしまった。
「不用心すぎんだろ」
そうつぶやきながら隆弘は玄関を開けた。
「華?俺だけど?はいんぞ?お前玄関の鍵・・・」
そこまで言いかけて隆弘は言葉に詰まった。
リビングのソファに自分の上着に全身を入れて体を小さく小さくして眠っている華の姿がそこにあった。そっと華のそばに近づく。
隆弘が目にしたのは小さな子供のように涙を流しながら眠る華の姿だった。
あまりの切なさに隆弘はそっと手を伸ばしてその涙を拭う。
自分の手にすっぽりとおさまってしまうような小さな顔の華。



