「お腹すいちゃったね。ねぇ、よかったら一緒にご飯食べに行こ。今日のお詫びに」
「大丈夫ですか? 僕は支配人から恵梨佳さんをちゃんと家まで送り届けるように言われていますから、早く帰った方がいいんじゃないんですか」
「亜崎君。君ってホント真面目だねぇ。いいの! それにあなたはまだお店の拘束時間内だから言う事はききなさい」
「そこまで言われると後の言葉は出てこないなぁ。それならば、恵梨佳さんの家の近くのお店にしましょう」
そう僕が提案すると
「ふぅ、やっぱりあなたはやさし過ぎる人なのね。わかったわ、私の家の駅前の居酒屋でもいい? そこからなら歩いて10分程度だから」
「わかりました。ではそうしましょう」