※登場人物名は偽装させていただきます。

私、遠山咲良はこの度。中学3年間振り返りある男子に謝りたい。


私がこれから言うことは、ただの言い訳に過ぎないかもしれない。でも、私はあなたに本当に謝りたいんだ。例え、言い訳と捉えられてしまっても……





第1話

これは中学に入ったばかりのことだった。私は友達を沢山作る気はあまりなく、1人でいた。すると、同じクラスになった男の子が話しかけてきた。
「あの……さ。幼稚園どこだった?」と。
私は、聞かれた質問があまりにも個人情報でビックリしたけど、逃げては行けないというどこからか来る恐怖に負けて話した。すると、男の子は
「あ。やっぱり!!」と元気良さげに声を出して去って行った。やっぱりの意味が当時の私には理解できなかった。それもそのはず、私は幼稚園が同じの人で覚えていた人は、小学校が一緒だった人だけだったからだ。
家に帰ってまさかと思い、アルバムを開く。
予感は的中し、その男の子の名前も顔も同じだった。


第2話

2ヶ月後、またもや…話しかけられた。
次はなんだろと。多少気になりながら私は聞き耳を立てた。すると、
「なんで遠山さん顔上げないの?」と。
理由は1週間前に話していた。
「私は小学校から笑った顔も全部キモイと言われたから笑えないし、写真なんて映りたくもない」と。これは今でも、変わらない。まだ小学生であと少しで卒業。運動神経に対してだって水泳以外早くなかった。そんな時に男子の集団から虐めを受けて、精神異常になった。壊れた心や、ヅダヅダになったからだはまるで治る気配がない。普通なら学校の虐めアンケートに書いて先生達に言うべきだったかもしれない。でも、ほんとに虐められた人は先生に相談しただけで虐めが止まるなんて思ってない。そんなことを思っていた私の顔を覗き込むように聞いてきた男の子は、可愛い顔立ちで自分がモテていることを嫌っているような優しいような冷たいような人だった。そんな彼は、私の笑顔を作りたかったのかもしれないと今仮説ですが思います。私は彼の優しさを毎度、残酷なくらい裏切った。なんで笑わないの?と聞かれた時だって「君には、関係ない。」なんて今思えば、無神経で酷い言葉だったと思う。傷付けた分、私は彼のために彼が怪我をした時だって、大丈夫?とか、次の日の校外学習で必要な資料を学校に忘れていた彼に届けたりした。そんなの、ただの私の心の穴を埋めただけで、彼は傷ついたままなのに。だから私はあって、今までのことを彼に一生分の気持ちを込めて、謝ります。

※名前を偽装させていただきます。

ペンギンくん、今まであんなに優しくしてくれた
のに全部台無しにして、傷付けて、自己満足して、 ごめんなさい!例え、許してもらえなくても
本当にごめんなさい!そして私に笑顔、本当の優
しさを教えてくれてありがとう……