Dangerous boy

私達はまだ、二十歳と23歳なんだし。

付き合って2週間で、家に行くのは、まだ早かったのかもしれない。


ちょうど夕方の、尚太君が出勤したぐらいの時間に、返信は来た。

【いいよ。】

短い返事。

やっぱり、迷っているのだと、私は感じた。

【無理しなくてもいいよ。】

【私達にはまだ早かったね。】

そんな言葉を送ってみる。


【ううん。心ならいいよ。】


それを見て、私は自分の馬鹿さ加減を、また知ってしまった。

恐らく、尚太君と付き合っているだろうと思っていた彼女達は、割と早い段階で、尚太君に抱かれる事を、望んでいたのだろう。

だから早く、家に転がり込もうとする女に、尚太君は嫌気がさしていたのかもしれない。

そして、私も当然の如く、その二の舞を踏んでしまったみたいで、尚太君はきっと、この時間まで葛藤していたのだと思う。

だからこそ、私ならと信じてくれたんだ。