「ハリー!離して!!」

キャサリンは真っ赤な顔で逃れようとするが、「可愛い!」とハリーは言ってキャサリンのはちみつ色の長い髪に口付ける。

「ハリー!!」

「いいじゃん、俺ら付き合ってるんだし。そうだ!キャサリンがキスしてくれたら頑張れるかも〜」

子犬のように潤んだ目でハリーはキャサリンを見つめる。キャサリンは、「うっ……。しょうがないわね……」とハリーに優しくキスをした。チュッ、とリップ音が響く。

「もっとして?」

「ダメよ!早く授業に行かないと!」

「じゃあ俺からするね?」

「何言って……んん!!」

ハリーから離れようとしたキャサリンは頭の後ろに手を添えられ、唇を何度も重ねられる。最初は優しく、しかしキスはどんどん激しくなりキャサリンは苦しくなってきた。

「ハ……リー……」

息を何度も吐きながら、キャサリンは涙の溜まった目でハリーを見つめる。ハリーは「可愛い」とキャサリンの赤いルージュの塗られた唇をペロリと舐めた。