「楽しかったわ〜」

「うん!素敵だったね」

ドイツから帰ると、キャサリンとハリーは旅の感想を語り合う。キャサリンは、ずっと行ってみたかった国に行けたことに胸の興奮が冷めない。

「……なんか、新婚旅行みたいだった」

ハリーがそう言い、キャサリンは赤い頰をさらに赤く染めるのだった。



美女の美しさを閉じ込めた宝石で作られたアクセサリーの店を見たり、魔獣によるショーを見たり、キャサリンとハリーはサバトを楽しみ続ける。

お腹が空いたり疲れた時には、ベンチに座ってご飯やお菓子を食べた。もちろん出店で売られているものだ。

夜になり、サバトはますます盛り上がりを見せる。サラマンダーの炎のショーを見ながら、キャサリンとハリーは夕食を食べていた。

「キャサリン、何を食べているの?」

「魔法のかぼちゃで作られたスープパスタよ!とてもおいしいわ。元気も出るし」

「俺はハロウィンパイグラタン!こっちもかぼちゃが入ってるね」

「おいしそうね」

「一口食べる?俺もそっちを一口食べたいし」