サバトの会場はとても広い。一日では回りきれないほどの出店が並んでいる。

「これ面白そう!カンニングがバレないようにする魔法道具だって!」

ハリーが手に取ったのは、いたずらグッズを売っているお店だ。店主が嬉しそうにしている。

「先生にバレたら怒られるわよ」

キャサリンは苦笑する。ハリーはテストのたびにいいカンニング方法がないかと探しているのだ。

「まあ、俺にはキャサリンがいるし勉強しっかり教えてもらったらいいか」

勝手に宿題をやってくれるペンや、頭がよくなる薬などいろいろ道具を見た後、ハリーはキャサリンを見つめる。

「だって、そうすれば勉強デートできるし!」

「はいはい」

嬉しそうに言うハリーを連れ、キャサリンは店を出る。店主は少し寂しそうにしていた。

次にキャサリンとハリーが向かったのは、自分の行きたい国に一時間だけ行くことができる店だった。数ユーロほどで海外旅行に行けるとだけあって、多くの人が集まっている。