お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




少し腰を浮かせて身体を動かしたら。


「……いーの?動いて。少しでも動いたら杞羽の唇に触れちゃいそうなのに」


「っ、そんな、こと……」


近い、近い、近すぎる。

先輩がこんなふうに暴走するときは珍しくないけれど、今はおふざけという感じがない。



「……それとも、これくらいで気持ちいーから身体が反応してるとか?」


「っ、ち、ちが……っ」


「今は否定してればいーよ。
そのうち身体から力が抜けて、もっと可愛い反応してくれるだろうから」


もう頭の中は混乱状態。

嫌なら嫌だって、はっきり言って逃げ出せばいいのに。

なぜか、逃げ出すって選択肢が頭の中にない。



「……もっと杞羽の身体に甘いことしてあげる」


部屋着のボタンが上からどんどん外された。


首筋に唇を這わせて、舌でツーッと舐めて。


甘すぎるくらいの刺激に耐えられなくて、ベッドのシーツをギュッと握った。