「面倒見いいとこ、料理美味しいとこ、朝起こしに来てくれるとこ、シャツアイロンしてくれるとこ」
「いや、オカンかよ」
ほんとそれ。
どこが好きとか、可愛いとかの問題じゃない。
まさかの想像もしていなかった斜め上の回答。
「すげー怪しいな。
ほんとにお前杞羽の彼氏なのかよ」
なんだか今の回答のせいで余計疑われてるし。
なのに、先輩はさらなる爆弾を落としてくる。
「だから彼氏だって。なんなら杞羽の胸のサイズ知ってるし、身体触ったら可愛い反応するのも知ってる」
こ、この人はもっとマシなことが言えんのか…!?
もっとこう、お世辞でもいいから可愛いところとか、些細なことでいいから嘘ついてくれればいいのに、なぜそっち路線の話にもっていこうとする!?
「はっ……、お、お前らまさか……」
あれ、かなり動揺してるし本気にしてるっぽい。
案外効果あり?
かなり無茶苦茶だけど。

