お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「お、お待たせ。ちゃんと彼氏連れて来たよ」


イスに座って呑気にお茶を飲んでいた千里がこっちを見るなり、ギョッとした顔をした。


かなりびっくりしてるみたいで、衝撃を受けているっぽい。


「は……?えっ、マジかよ。ホンモノかよそれ」

「ホンモノだって。ちゃんと正真正銘、わたしの彼氏だもん」


「え、人間かよそいつ。ユーレイとかじゃねーの?」


「違うよ、ちゃんとした人だもん。足だってちゃんと地面についてるでしょ?」


先輩の身体をペタペタ触って、ちゃんとユーレイじゃないことを証明してみる。



「ユーレイじゃないとしたら、今そのへん歩いてた男捕まえてきたとかじゃねーのか?」


「な、なんでそうなるの!ってか、見知らぬ人を連れてくるほどバカじゃないもん」


いまだに疑いの目を向けられている。