お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「……言ったね。んじゃ、いーよ」

「それじゃ、今すぐわたしの部屋に来てください!」


寝起きの先輩をベッドから引きずり出して、そのままわたしの部屋へ。


部屋に入る前に先輩にある程度説明しておかないと。


「い、いいですか!今わたしの幼なじみがリビングにいるので、何を聞かれてもわたしの彼氏って答えてください!」


「杞羽って幼なじみいんの?」


「いちおういます……。口うるさくて過保護な幼なじみです」


「へぇ……。それって男?」


「男の子です、同い年の」


「……ふーん」


なんだかすっごく冷めたような、興味ないみたいな相槌が返ってきた。


先輩のほうから聞いてきたくせに。


まあ、寝起きで機嫌悪いからと言われればそうかもしれないけど。


こうして、千里が待つリビングへ。