向かった先は、もちろん━━━━━。
「せんぱい……!春瀬先輩!!起きてください!」
隣の部屋にいる春瀬先輩のところ。
朝、いつも起こしに行くように合鍵を使って部屋の中へ。
「……ん、なに。今日ガッコー休みなんだけど」
「お休みなんですけど緊急事態なんです、起きてください!!」
布団を強引に引っ張って、まだ眠っている先輩の頬を軽くペチペチ叩く。
「なーに、きんきゅーじたいって」
「と、とにかく今からわたしの彼氏になってください!」
「……杞羽の彼氏?」
「そうです、今だけでいいんで!」
「彼氏なら杞羽のこと襲っていーの?」
「そ、それはまた別問題で!!とにかくお願いですから言うこと聞いてください、なんでもしますから!!」
「……ふーん。ほんとになんでもする?」
「しますします!!」

