お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




なのに、気づいたら逃げられない、逃がしてくれない。


またしても、先輩のドキドキペースにはまりそうで、自分って本当に学習能力ない。


つかまれていた手首に力が込められて、そのままソファのほうへと引かれた。


身体のバランスを崩して、とっさに片膝をソファについた。


な、なんかこれだとわたしが先輩に襲いかかろうとしてる……みたいに見えちゃう。


「ひとつイイコト思いついた」

「イイコト……?」


えっ、先輩の顔見る限りぜったいイイコトじゃなくない?

明らかに何か企んでるようにしか見えないけど。


そして案の定、とんでもない爆弾を落としてきた。



「胸が大きくなる方法知ってるから教えてあげよーと思って」


は……??

は……??

またしてもデリカシーない発言。


しかも、まったく悪びれた様子なし。