お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




***


そんなこんなで、なんとか晩ごはんを作り終えて結局2人で食べ終えた。


あとは食器を洗って帰るだけ。
キッチンで食器たちを洗って、少し目線を前に向ければ先輩がソファの上に座って今にも寝ちゃいそう。


眠いのかな。
だったら早く寝室で寝ればいいのに。


すると、なぜか先輩と目が合った。


たまたまなので、別に気にせずそらしてそのまま食器を洗っていると。



「ねー、杞羽」

「なんですか?」


少しだけ眠たそうな声。
再び目線を先輩のほうへ戻すと、こっちに来てと手招きをしている。


「……?」


とりあえず呼ばれたのでそばにいってみる。


すると、なぜか手首をつかまれた。



「もっとそばにおいで……杞羽チャン」


ほら、また出た。
危険、もしくはからかおうとしてるときのサイン。


だから相手にしちゃダメ。
相手にしたらペースにはまるから。