お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「んー、別になんもないけど。
杞羽のそーゆー優しいとこ好き」


ザワザワと胸の奥が騒がしい。
相手にしちゃいけない、本気にしちゃいけないのに、バカみたいに先輩の言葉に踊らされてばかり。


「将来お嫁さんにするなら杞羽がいい」

「っ、!」


ぬぅぅ、最悪……。
動揺しすぎて、手に持っていたお箸を離してしまった。


ぜったい本気じゃないのに、軽い気持ち……というか、冗談で言ってるのはわかってるのに。


こんなこと言われて、
ドキドキしないほうが無理……っ!


ものすごく単純すぎる自分が嫌いになりそう。



「……たまに可愛い反応も見せてくれるし」

「ひゃぁ……っ」


耳元に息を吹きかけられて、
変な声が出るし身体は跳ねるし。


「ほんといい反応するね」

「も、もう……っ!先輩はあっちで座って待っててください……!」