お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




結局、帰るつもりだったけど、ごはんだけは作ってあげることに。


本当は食べて帰る予定だったけど、作ったらさっさと帰ろ。


そう思っていたのに、作るのに案外時間がかかってしまって、しかも先輩のお風呂の時間が短すぎて。



「あれ、怒ったからもう帰ったかと思った」


濡れた髪をタオルで軽く拭きながら、さっきの発言に反省の色を全く見せずに登場。



「今も激おこですよ。ただごはん作ってあげないと先輩が飢えちゃって死んでも困るんで」


「杞羽ってほんと優しいよね」


すると、気づいたら先輩が背後に立っていた。


「な、なんですか」


お風呂上がりの石鹸の香り。
プラスして少し後ろを向けば、お風呂上がり独特の濡れた髪が妙に色っぽく見えちゃう。


まさに、水も滴るいい男ってこのことかも。


って、今はそんなことどうだっていい……!!