お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「ふーん。杞羽ってそういう趣味なんだ」

「ち、違います、たまたまです!!」


目の前にいる先輩は、まだ上を脱いでる途中だったみたいで間一髪セーフ。


「真逆のラブハプニング起こっちゃったね。俺じゃなくて杞羽が襲いに来たわけだ」


「んなっ、違います……っ!」


急いでバスタオルだけ置いて、このままここを去りたいのに。


変なスイッチが入った先輩が怪しげな笑みを浮かべてなぜかこっちに迫ってくる。


しかもなぜか脱ぎかけていた服を、わたしの目の前でバサッと脱いだ。


「ひっ……せ、せんぱい……、ふ、服着てください……っ!」


困る困る、目のやり場に困りすぎる!!


視点をどこに合わせたらいいのかわからなくて、キョロキョロするけど、どこを見ても結局目の前の先輩を意識してしまう。