お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




しばらくの間、心臓の音は落ち着かないし、身体の内側が変に熱いし。


先輩に触れられたからじゃない……、これはお風呂に入ってたから、だから身体が熱いだけ。


……そう何度も自分に言い聞かせた。




着替えをすませて、少し落ち着いてから先輩がいるであろうリビングへ。


早いところお風呂を借りたお礼を言って、自分の家に帰ろう。


きっと、1日たって寝てしまえば
今日あったことなんてすっかり忘れるだろうから。



首をブンブン横に振って、さっきまでの出来事をぜんぶ無かったことにして、リビングの扉を開けた。


「あ、あの……、お風呂ありがとうございました。こ、これで帰ります」


「ダメでしょ。髪まだ濡れてるのに」


「いや、これは帰ってから自分の家で乾かすので」


早く帰んないと、また変にドキドキしちゃうから。