「これなら……何されても文句言えないよ」
先輩の細くてきれいな指先が、なんでかバスタオルを引っ張ってくる。
「ま、待ってください……っ。
そのバスタオル取っちゃダメ……です」
これを剥がされたら、何も身にまとっていないからなんとしても阻止しなきゃいけない。
「ねぇ、知ってる?」
「な、何を……っ」
わざと耳元で話して、
フッと息を吹きかけられて、身体がピクッと跳ねて。
「ダメって言われるとやりたくなるの」
その瞬間、首筋に柔らかい感触が。
少し湿った唇と、生温かい舌がツーッと舐めてきて
思わず先輩のシャツをギュッと握る。
「……ぅ……やっ」
「……身体反応しちゃって。気持ちいい?」
変な声が抑えられないし、
身体が熱くて、力を込めてもだんだん抜けていく。

