お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




な、なななんでこんなタイミング悪いの……っ!
あとちょっとだったのに!!


「いや……えっと、これにはいろいろ事情があって!も、もうあの、ここから去るので!!」


袋を持って立ち上がり、急いで脱衣所に行こうとしたんだけど。



「へぇ……杞羽はダメな子だね」

「へ……っ?」


な、なんでか先輩がこっちに迫ってきて、
わたしの目の前に立った。


「男の家でこんな無防備な格好でいるなんて」

「ひぇ……っ」


腰のあたりに腕が回ってきて、
いきなり先輩の身体がほぼ目の前。


な、なんでこんなことに。


バスタオル1枚しかまとっていない、
とても危険な状況。


でもでも、先輩はわたしみたいな幼児体型には興味ないはずだから、何もしないと思うのに。


異常なくらいの緊張と、近すぎるこの距離のせいで心臓がフルに動き出す。