お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「それより早く食べて支度してください!わたしはもう先に行きますから!」


朝起こしたし、ごはんも作ったし、
シャツも用意してあげたし。


これでわたしの役目は終わったので、そのまま出て行こうとしたら。


「俺のこと置いてくの?」

「だって、もう行かないと遅刻しちゃ━━━」


急にカーディガンの裾をつかんできて、
なんともいえない顔でこっちを見てくる。


「俺のことひとりにしないで」


うっ……ダメだって。
こんなふうに甘えてきて、甘やかしたらダメなのに。


……こういう人を放っておけないっていうか。


「うぅ……、わ、わかりましたから」


結局、先輩がごはんを食べ終えて、すべての支度を終えるまで待ってあげた。


そして、やっと学校に行けるかと思いきや。


「あっ、ネクタイ曲がってます」

「杞羽が直して」