お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「ちゃんとたたまないとダメですよ……!」

「たたむの面倒い」


「それで着るものなくなってたらダメじゃないですか!」

「んじゃ、着るものないから休む」


先輩のご両親が自立しなさいって言って、家を追い出したのがよくわかるような。

自立って言葉が程遠いような。


このまま放置していたら確実にダメダメ人間まっしぐらじゃん。


「休んじゃダメです!シャツはちゃんとアイロンしないとダメですよ!!」


仕方ないから
カゴの中からシャツを探し出してあげる。


あぁ、こうやって甘やかしちゃうのがよくないんだろうけど、何もしてあげないと本当に何もしなくなっちゃうだろうから。


「アイロンあったかわかんない」

「えぇ……!じゃあ、もう今日はとりあえずわたしが家に戻ってアイロンかけてきますから!先輩は朝ごはん食べててください!」


あわてて先輩の部屋を飛び出し、自分の部屋に戻って急いでアイロンをかける。