お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




1人で眠るには充分なベッドにドサッと倒れて、真上の明かりをぼんやり見つめる。


そういえば、こうやって先輩と離れて寝るのは久しぶりかもしれない。



いつの間にか、先輩がそばにいる生活が当たり前になってた。


別に離れ離れになったわけじゃないし、ただ今日だけ違う部屋で眠るだけ。


それだけのことなのに。


1人って、案外さびしい。



いつもは先輩がベッタリなままで、ちょっとは離れたほうがいいんじゃないって思った時もあったけど。



いざ、こうしてちょっと離れてみたら、さびしく感じるのはわたしのほうだったみたい。



「やだやだ、もう早く寝ちゃおう……」


部屋の電気を暗くして、
身体を丸めて、ギュッと目をつぶる。



でも全然眠くない。


普段まったく気にしない時計の針の音が、カチカチ妙にはっきり聞こえてくる。