し、しまった。
墓穴掘った……。
「い、いや……何も期待なんてしてないです!」
「杞羽チャンやらしー」
「なっ!!!」
先輩に言われたくないし!!
「そんな期待してんなら、寝込み襲ってあげよーか?」
「け、結構です……っ!!」
もうありえない!と思いながら、先輩にクッションを投げつけた。
***
そんなこんなで、ごはんを食べ終えて、お風呂も済ませてようやく寝る時間。
菜津さんの部屋に案内してもらった。
部屋はあんまり使われてる感じはないけど、でもすごく綺麗に保たれてる。
部屋に1人でポツンといると少し物足りないっていうか、なんかちょっとさびしい。
でも、さっき暁生先輩の誘いを断った手前、今さらさびしくなったから…なんて言えるわけない。

