お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「それで、暁生は杞羽ちゃんのどんなところが好きなのよ?」


えっ、ど直球すぎませんかお母さん。
わたしですら聞いたことないのに。


チラッと横目で先輩を見てみたら。




「んー……ぜんぶ」


わたしの肩にコツンと頭をのせて、おまけに指を絡めてギュッと握ってくるのは確信犯。



し、しずまれわたしの心臓の音……!


不意打ちのぜんぶはずるいよ……っ!



「あらあら、杞羽ちゃん顔真っ赤になっちゃってるじゃないっ!」


「え、あっ……うぅ」


「照れてる姿が初々しいわね〜!」


先輩みたいにフツーの顔して、フツーに喋りたいのに全然できない。


ってか、お母さんの前なのにこんなベッタリしてたら恥ずかしいじゃん……!



「こんな可愛い子が彼女だなんて、暁生はすごく幸せね〜」


「やっ、えっと、わたしなんてそんな……っ」


「謙遜してるところもまた可愛いんだから〜!」