お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




先輩なら本気でやりかねないから、きちんと逃げないとここではさすがにまずい!



「……んじゃ、いつならいーの?」


「か、帰って……から」


「じゃあ、今すぐ帰る」


「ダメです、まだ来て数分しか経ってません」


先輩はいつもそうだけど、隙があればすぐ抱きついたりキスしたりしてくるから。



「……我慢とか苦手なんだけど」


「ダメです、我慢してください……っ」


「杞羽チャンは厳しいですね」


「先輩は自由すぎです」



こんな会話をしていたら、暁生先輩のお母さんが紅茶とクッキーを持ってこちらにやってきた。


なので、あわててちょこっとだけ先輩との距離を開けた。



たぶん、これが気に入らなかったのか、先輩のほうからちょこっとまた距離を詰めてくる。



うぅ、せっかく開けたのに。


それにソファについている手の上に、そっと手を重ねてくるから。