え、うそ。
こ、このきれいすぎる人が暁生先輩のお母さん!?
いやいや、どう見ても子供いそうな感じに見えないし、むしろ暁生先輩の彼女とか言っても全然通じるくらいなんだけど!!
「あ、は、はははじめまして……!!
さ、紗倉、杞羽です……っ!
やだ、めちゃくちゃ噛んだぁ……っ。
ちゃんと挨拶できるように練習してきたのに全然意味なしじゃん。
「やだ〜、ほんとにすごく可愛い子じゃない〜!暁生ってば、いつの間にこんな可愛い子彼女にしちゃって!」
な、なんか想像してた感じと違った。
もちろんいい意味で。
というか、話し方とかテンションが暁生先輩とまったくの真逆。
「ささ、こんなところで話すのもあれだから、あがってちょうだい?」
「あ、ありがとうございます」
まだまだキンチョーは全然ほぐれない。

