お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「う……あ、どうしましょう……。ドキドキしすぎて心臓が飛び出そうです」


「……そんなに?」



朝めちゃくちゃ早起きして、ちょっとでも大人っぽく見られるように服とか1時間かけて選んで。


髪も普段はやらないけど、ちゃんと毛先までしっかり巻いて、やることたくさん。




「いつもどおりの可愛い杞羽でいてくれたらいーのに」


「うぅ……それも心臓に悪いです……っ」


ただでさえドキドキしてるのに、先輩が可愛いとかさらっと言うから余計ドキドキしちゃうじゃんか。



***



電車とバスを乗り継いで、駅から少し歩いてようやく到着。



「え……、ここが先輩の家ですか?」


目の前になかなか大きな一戸建て。
想像してたよりめちゃくちゃ立派なお家。


「……そんな驚く?」


「お、驚きますよ」


もしや、暁生先輩の家ってめちゃくちゃお金持ちなんじゃ?