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「ねー、杞羽まだ怒ってんの?」
「だ、だって先輩キスしすぎですもん……っ!」
あれからどれくらい過ぎたかわかんないくらい。
ずーっと、ずーっとキスしてばっかり。
おかげで唇がなんとなくヒリヒリしてる。
気づいたらもう夕方で、今日はここに泊まることが決まってるので今はキッチンで晩ごはんの支度をしてるんだけども。
キッチンに立っている間も、先輩はずっとわたしの後ろでベッタリ引っついたまま。
「ってか、杞羽が可愛い声出すのが悪いんじゃん」
「うぅ……」
「あんなの聞いたら止まらないってフツーの男は」
なんて言いながら、また手を出してくるし、首筋に唇を這わせてくる。
「せ、先輩……っ!大人しくあっちで座って待っててください…っ!」
「ってか、杞羽のポニーテール可愛い」
「へ……?」
え、いきなりなんですか。
料理のとき髪が邪魔だからひとつでまとめてるけど。

